DIG vol.005 西海岸のサイケポップSSW【mild high club】
STONES THROWと言えば、Peanut Butter Wolfが主催する西海岸のヒップホップの最重要レーベルで、J DillaやMadlib、MF DOOMなどのヒップホップの大御所アーティストなどが名を連ねております。近年では様々なジャンルから若手アーティストの排出が目まぐるしく、ヒップホップおじさん達は以前のSTONES THROWのイメージを凌駕している事でしょう。
わたくし自身、J Dillaの時代をリアルタイムで聴いていた訳ではなく、後追いで聴きましたが、同レーベルの入り口はどちらかと言えば、MNDSGNやPyramid VritraやKNXWLEDGEなどの若手アーティストで入りました。(2014年の代官山UNITで行われたStones Throwの来日ツアーで知りました。)
そんなStones Throwから2枚の作品をリリースしております【Mild High Club】というSSWの2016年8月にリリースされた2枚目のアルバム「Skiptracing」がもう格別なのよ。
ギターをメインに、ドラム、ベース、キーボードなども1人でこなすマルチプレイヤー。サイケポップなゆらゆらと揺れるあま~いギターが心地よく、ベース・ドラムのゆるゆるなグルーブ、レトロポップなキーボードの音色がとろけます。
個人的に割と2016年、最もグッときたアルバムです。
ヒップホップ要素は皆無ですが、インディー、ソウル、ジャズ好きな人にオススメできる作品です。往年のSTONES THROWとはちょっと違うアプローチのアーティストですので。あ、これはベットルーム・ポップとも言うやつか・・・?
この曲もとろける。サイケポップなギターとキーボードがいい具合。ボーカルのエフェクト処理も個性的ですね。
JET SETで本作の12inchをゲットしました。10月26日時点では、再入荷も売り切れ状態のようです。後追いでファーストアルバム「TIMELINE」も赤と黒の悪魔(オンライン)で注文中です。待ち遠しい・・・。
MNDSGNの新譜「BODY WASH」もリリースされましたね。待ち遠しい・・・。
DIG vol.004 MPC使いのトラックメイカー【STUTS】
わたくし、毎朝7時に起きて23区内の職場へ出勤しているサラリーマンなのですが、職場の最寄り駅に着いて、電車を降りて~職場の自席着く直前までイヤフォンをぶっさして音楽ドラッグに浸かってから始業する毎日です。
その1日の仕事を開始する直前の最後の1曲の選曲というのがかなりシビアかつ重要でして、やはりそこは自分の気持ちが高まるフェイバリットなドラッグを聴くようにしております。
だいたい週単位ぐらいで変わっていくのですが、過去にはパっと思い出す限り、AREAの「Danza Ad Anello」だったり、佐藤博の「say goodbye」だったり、BEACH HOUSEの「Silver Soul」だったり、、、と色々その時々のフェイバリットなドラッグを電車を降りた瞬間に再生したりしてます。
そんな中、最近の始業開始前ソングは、こちらでございます。
MPCプレイヤー兼トラックメイカーである【STUTS】の4月にリリースしたアルバム「Pushin'」に収録されている「夜を使いはたして」でございます。最近リリースされるありとあらゆるアルバムでめっちゃ「ここにもおるんかい!」ってなるフィーチャリングPUNPEEでございます。
アーバン・メロウな泣きのトラックの上で暴れるPUNPEEのラップですが、「夜をつかいはたして」というのも来る晩も来る晩も何かに夢中に日々を過ごして来たんだぜ!的なメッセージなんだと勝手に感じます。(我々サラリーマンも来る晩も来る晩も残業に夢中になっておるのです。)
あ、そういえば、新入社員の頃の始業開始前ソングはPSGの「いいんじゃない」だったなぁとふと思い出した。
そして2016年11月上旬に「夜を使いはたして」 の7inchがリリースされるようです。わたくしは早速、赤と黒の悪魔にマネーを投じました。(paypalマジ便利。)
今の世代の日本語ラップは非常に面白いですな~。
DIG vol.003 さいたま在住ベッドルームポップ・トラックメイカー【ビーフ】
夏も終わりかけてきまして、雨が続く今日この頃ですが、サマーチューンというのは年中いつ聴いても常夏気分にトリップさせてくれるものですね。そして、夏って良曲が多くリリースされるので、僕のお財布のマネーもトリップしていくのです。
いつしかの大学生tofubeatsもすっかり人気トラックメイカーとなりましたが、さいたま県在住の新星トラックメイカー「ビーフ」は会社員という噂も。
この夏、J-popで一番輝いていたな・・・思っておりますのが、ビーフのEP「V・I・R・T・U・A BEACH」です。
8cm短冊CD、USBメモリ、DLコード、、、非常にハイセンスなリリース手法ですが、何より音源(ソフト)と媒体(ハード)と合わせてかなりコンセプチュアルなEPです。
(structさんのブログでかなり良く分かります。)
楽曲としては、80sポップシンセににファンキーなカッティング。太めなビート+パーカス。跳ねるアタック強めなベースライン。常夏気分を感じられずにいられない。
音楽界のみならず世間が80sリバイバルの流れがムーブメントとなっており、私たちのような音楽ドラッグ好きは、「また80s感か」と感じがちですが、この「V・I・R・T・U・A BEACH」は比べて一歩抜きん出たな感がございます。
JET SETで再入荷しては完売し、再入荷しては完売し、を繰り返しているようで、入荷した翌日に下北沢JET SETへ行ったら買えました。Tシャツ&USB仕様が欲しかったのですが、流石に売り切れてました。残念。そしてその横に「Japanese Recorder」のCDもあったので、買いました。「ドリーミン京浜東北ライン」がGOODです。
ビーフ、今後のリリースも楽しみです。
DIG vol.002 [FreeDL] ネットで活躍する80sディスコなヤツら 【Flamingosis / YUNG BAE】
Band Campからディグった音源をご紹介。
5~6年前に流行ったニューディスコからの流れからか、、、現在はクラシック感も80s当時のまま、音源の粗さや古さをそのままサンプリング、ミックスする流れが多く見受けられますね。
■Flamingosis
4/16に発売されたセク山のMIX CD「FLOAT」にも多様されているニュージャージーのプロデューサーFlamingosis。
ナイスな80sサウンドテイストを見事に調合しており、前回ご紹介した、Roche Musiqueよりもディスコファンク感・ヴィンテージ感が増した感じ。
余談ですが、ここ2~3ヵ月の間、サンクラでセク山がこういったニュアンスの音源をFreeDLしまくってるなぁ~って思ってたら、「FLOAT」の為の音源採集だったんだなぁと。
ほとんどFreeDLなので、是非。
■YUNG BAE
日本のポップ・カルチャーが好きそうなロサンゼルス在住のトラックメイカー。
日本のシティポップをサンプリングした、クラシックな80sディスコサウンドのリミックスを多くリリース。主にネットでの活動が中心なようです。
(4/29現在は、Best-sellingでNO.1に!)
前述のFlamingosisとも一緒にトラックメイクおります。
こちらもFreeDL多数あり!
こういう当時のシンセサウンドってかっけーよな。
DJでこういうの流すと、無条件でテンアゲだよね。
DIG vol.001 アーバンシンセなフレンチハウスRoche Musique 【FKJ / Chloe Martini / Cherokee】
FKJ主宰のレーベル「Roche Musique」よりご紹介。
最近は、こういったニュアンスのハウスにハマってます。
■FKJ
まずは、主催のFKJ。
■Chloe Martini
一番好きなのが、Chloe Martiniちゃん。
80sのサウンドで仕込んだアーバン・シンセ・ソウルが特徴の女性トラックメイカー!
アーバンなベースラインと、煌びやかなシンセと、透き通った歌声が最高。
EP「Private Joy」の12inchがショッキングピンクのカラーヴァイナルですごくオシャレカワイイ仕様なんです。
今後が楽しみです。
■Cherokee
こちらもおすすめ。cherokee。
「Teenage Fantasy」は絶品。フレンチハウスセットでDJプレイするとしたら、最後にこの曲をプレイして締めたいですね。
個人的に一番注目しているレーベル「Roche Musique」のご紹介でした。
レーベルコンピも早々にゲトりたいところです・・・。